モスクワの北東約70kmに位置する「セルギエフ・ポサドのトロイツェ・セルギー大修道院の建造物群」は、ロシア教会建築の優れた例として、世界遺産に登録されています。
修道院の起源は、ラドネジの聖セルギイにより1345年に建てられた聖堂ですが、15世紀から18世紀にかけて継続的に発展・拡大を続けました。15世紀には、アンドレイ・ルブリョフにより描かれた著名なイコン『至聖三者』が納められました。16世紀にはイヴァン雷帝の命により、修道院内最大規模のウスペンスキー大聖堂が建設されました。17世紀には前駆授洗イオアン誕生教会や聖セルギイの食堂、18世紀にはバロック式鐘楼や神学校が建てられ、数世紀にわたる時代の典型的な軍事的、建築的特徴を備える建造物群となっています。伝統的なロシア建築と西ヨーロッパの建築が融合した建造物群は、東ヨーロッパの広い地域の建築の発展に強い影響を与えています。
国名 / エリア | ヨーロッパ / ロシア |
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登録年 | 1993 |
登録基準 | 文化遺産 (i) (ii) (iv) |
備考 | Architectural Ensemble of the Trinity Sergius Lavra in Sergiev Posad(UNESCO) |