サンガ川流域の3カ国保護地域

「サンガ川流域の3カ国保護地域」は、カメルーン、中央アフリカ共和国、コンゴ共和国が接するコンゴ盆地北西部に位置し、隣接する3つの国立公園からなる総面積746,309ヘクタールの国境を越えた保全地域です。

1,787,950ヘクタールの緩衝地帯を含む広大な森林景観は、熱帯雨林、湿地、冠水林、森林の空地など多様な生息環境がつながるモザイク状の生態系を形成しています。人為的影響が少なく景観の保全状態が良好なため、森林ゾウ、ゴリラ、チンパンジー、シタツンガ、ボンゴなどの希少・絶滅危惧種が生息し、頂点捕食者や大型哺乳類も自然密度で維持されています。これにより、生態学的・進化的プロセスが大規模に継続し、生物多様性の保全に極めて重要な地域となっています。