「ポヴァティ・ポイントの記念碑的土構造物群」は、アメリカ南部のルイジアナ州北東部、ミシシッピ川下流域の内陸にある先史時代の遺跡です。ここは、わずかに高く細長い地形に築かれています。
遺跡は、5つのマウンド、同心円状に配された6つの同心半楕円形の土塁、中央の広場から成り立っており、これらは紀元前1700年〜紀元前1100年頃に、狩猟・漁労・採集を営んでいた人々によって住居や儀礼の場として利用されました。その構造の規模と複雑さは、北アメリカの土木建築において無類のものであり、2000年以上にわたり超える事例はありませんでした。
この遺跡は、「ポヴァティ・ポイント文化」という消失した文化の証拠であり、農耕に依存しない社会が築いた土木建築の優れた例です。また、周囲に石材が少なかったため、何百kmも離れた地域から石や鉱物が運ばれていた痕跡が残り、当時の広範な交易ネットワークの存在を示唆しています。
国名 / エリア | アメリカ合衆国 / アメリカ大陸 |
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登録年 | 2014 |
登録基準 | 文化遺産 (iii) |
備考 | Monumental Earthworks of Poverty Point(UNESCO) |