「パキメの遺跡、カサス・グランデス」は、メキシコ北部チワワ州のシエラ・マドレ山脈西側に位置する、北メキシコ最大級の考古遺跡です。
この地は紀元700年頃から発展し、13〜15世紀に最盛期を迎えました。約2,000の部屋跡を持ち、日干しレンガ(アドベ)を用いた多階建ての住宅、T字型の扉、中庭、水路や貯水槽、儀式用建築など、高度な都市計画と建築技術が特徴です。また、土器や彫刻にはメソアメリカと地元文化の融合が見られます。さらに、貝殻、鳥の羽根、トルコ石などの遠方からの交易品が発見されており、広範な交易ネットワークの存在も示されています。パキメは、アメリカ南西部のプエブロ文化とメソアメリカをつなぐ文化交流と交易の要所であり、その建築と都市構造は北米におけるアドベ建築の発展にも大きな影響を与えました。
国名 / エリア | アジア |
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登録年 | 1998 |
登録基準 | 文化遺産 (iii) (iv) |
備考 | Archaeological Zone of Paquimé, Casas Grandes(UNESCO) |