パパハナウモクアケアは、ハワイ諸島の北西に約1,931キロメートルにわたって広がる、大小の島々や環礁、そしてそれらを囲む広大な海洋からなる地域です。4,600メートルの深海から275メートルの高地に至るまで、海山、沈水台地、サンゴ礁、ラグーン、砂丘、乾燥草原、低木地帯、強塩性湖など、多様な生態系が存在しています。
この地域では約7,000種の海洋生物が確認されており、そのうち約25%が固有種です。ハワイアン・モンクアザラシやレイサンカモなどの絶滅危惧種も生息しており、世界最大の熱帯性海鳥繁殖地としても知られています。また、比較的固定されたホットスポットと安定したプレート運動によって形成された島嶼の進化過程を示す、地質学的にも重要な証拠を有し、世界最古かつ最長の火山列の一部を構成しています。
文化面では、ニホア島とモクマナマナ島に保存状態の良好なヘイアウ(神殿)が残されており、関連する伝統も今日まで受け継がれています。これらは、ハワイ、タヒチ、マルキーズ諸島を結ぶポリネシア文化の連続性を示す貴重な遺産です。また、パパハナウモクアケアは、自然の豊かさと、生と死の神聖なつながりを祝福するハワイの信仰と世界観を今に伝える、特別な場所でもあります。
国名 / エリア | アメリカ合衆国 / アメリカ大陸 |
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登録年 | 2010 |
登録基準 | 複合遺産 (iii) (vi) (viii) (ix) (x) |
備考 | Papahānaumokuākea(UNESCO) |