パンプーリャ近代建築群は、ブラジル南東部、ミナスジェライス州の州都ベロオリゾンテ市にあります。人工池を中心に4つの建物群とその庭園からなる文化・レジャーの拠点として、1940年に市の「庭園都市」内に建設されました。
カジノ、ボールルーム、ゴルフヨットクラブ、そしてサン・フランシスコ・デ・アシス教会は、建築家オスカー・ニーマイヤーが設計し、画家カンジド・ポルチナリや造園家ロベルト・ブルレ・マルクスらが協働。コンクリートの造形性を活かし、陶芸や彫刻などの造形芸術を融合させた斬新なモダン建築を実現しました。庭園と遊歩道で自然環境と調和し、地域の気候や伝統を反映した有機的な設計が特徴です。パンプーリャは、ヨーロッパ・北米のモダニズム建築とラテンアメリカの文化が融合した新たな建築言語を創出し、独立間もない南米の国家アイデンティティ形成に影響を与えました。現在も建物は多様な公共施設として利用され、庭園都市の理念を今に伝えています。
国名 / エリア | アメリカ大陸 / ブラジル |
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登録年 | 2016 |
登録基準 | 文化遺産 (i) (ii) (iv) |
備考 | Pampulha Modern Ensemble(UNESCO) |