「古代都市パレンケと国立公園」は、メキシコ南部チアパス州にあるマヤ文明古典期の代表的遺跡です。パレンケは紀元前後に成立し、5世紀頃には地域の有力都市として発展しました。約1780ヘクタールの敷地には1400棟以上の建造物が計画的に配置され、都市構造の洗練さがうかがえます。
軽やかで精巧な彫刻や、マヤ神話・儀礼を描いた豊富なレリーフは、高度な芸術性と文化的意義を物語っています。独自の建築様式「パレンケ様式」は、繊細さと調和の美を備え、支配階級の思想も反映しています。パレンケはティカルに先行する時期に築かれた儀式・行政都市として、マヤ文化の歴史的発展と広域への影響力を示す貴重な証拠とされています。
国名 / エリア | アメリカ大陸 / メキシコ |
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登録年 | 1987 |
登録基準 | 文化遺産 (i) (ii) (iii) (iv) |
備考 | Pre-Hispanic City and National Park of Palenque(UNESCO) |