「ミジケンダの聖なるカヤの森林」は、ケニア沿岸部のモンバサ北方から南方へ約200kmにわたる丘陵地帯および低地に点在する、ミジケンダ族の要塞化集落「カヤ」を抱く10か所の森林群から構成されています。これらの森林は30〜300ヘクタール規模の丘陵上に広がり、現在も残る30以上のカヤの中から、とくに代表的なものを示す遺跡群です。
ミジケンダ族がこの地域に移住した16~17世紀頃につくられたとされるカヤは、20世紀初頭に居住地としての機能を失しましたが、現在は祖先の聖なる住まいとして信仰の対象となっており、宗教的儀礼や社会的結束の中心地として重要です。周囲の森林は、聖なる墓や林を守るためにミジケンダの人々によって保護され、沿岸低地林の希少な遺存を示しています。これらのカヤは、民族のアイデンティティや伝統、信仰を象徴する場所として評価されています。
| 国名 / エリア | アフリカ / ケニア |
|---|---|
| 登録年 | 2008 |
| 登録基準 | 文化遺産 (iii) (v) (vi) |
| 備考 | ■関連サイト Sacred Mijikenda Kaya Forests(UNESCO) |
