メリダの遺跡群

Archaeological Ensemble of Mérida

メリダの遺跡群

スペイン南西部、ポルトガルに隣接する都市メリダは、紀元前25年に初代ローマ皇帝アウグスティヌスにより建設された都市で、ローマの都市設計規律に則り建設されたローマ都市の顕著な例です。

当初は植民都市の州都として建てられましたが、イベリア半島の主要都市を結ぶ軍用交通の要所として繁栄し、4世紀になると司教聖堂が建てられ、キリスト教の中心地としても機能しました。街は5世紀以降、他民族の侵入により陥落され、やがて衰退を見ますが、メリダの街には現在も全盛期に建てられたローマ遺跡が数多く残されています。紀元前24年にアグリッパにより建てられた6000人を収容するローマ劇場をはじめ、円形競技場、円形劇場、ディアナ神殿のほか、ローマ帝国最長に数えられる全長792mのローマ橋やプロセルピナ貯水池など、現在も使用されているものもあります。

1993年に「メリダの遺跡群」として世界遺産に登録されました。

国名 / エリア スペイン / ヨーロッパ
登録年 1993
登録基準 文化遺産 (iii) (iv)
備考 Archaeological Ensemble of Mérida(UNESCO)

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