イングランド北西部に位置する湖水地方では、氷河により形づくられた狭い谷が中央の山塊から放射状に広がり、険しい丘陵と細長い湖が調和した風光明媚な自然景観が見られます。この地域で継続的に行われてきた牧畜の伝統によって、壮大な自然、石垣に囲まれた草原、農場が調和した独特の景観がつくりあげられました。
湖水地方の景観は、18世紀以降の審美理念であるピクチャレスク、その後のロマン主義に大いに評価されました。その美しさをさらに高めるため、大邸宅、庭園、公園などが意図的に造られました。そして、風景には価値があり、誰もがそれを鑑賞し楽しむ権利があるという考え、そしてその考えに基づく景観保護運動やレクリエーション活動の発展に多大な貢献をしました。
2017年に「イギリス湖水地方」として世界遺産に登録されました。
国名 / エリア | イギリス / ヨーロッパ |
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登録年 | 2017 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (v) (vi) |
備考 | The English Lake District(UNESCO) |