「モスクワのクレムリンと赤の広場」はロシアの世界遺産。ロシア史において重要な政治的出来事と密接に関係した大公の居住地、またロシア正教の中心地であったクレムリンと、隣接する赤の広場。そこに建つ荘厳な建造物は、ロシア建築史に多大な影響を与えました。
クレムリンは「城塞」の意。モスクワのクレムリンは、14世紀から17世紀にかけて建設されました。その城壁の内部には、イタリア・ルネッサンスの影響が感じられる生神女福音教会(ブラゴヴェシチェンスキー大聖堂)のほか、生神女就寝大聖堂(ウスペンスキー大聖堂)、イヴァン・ヴェリキの鐘楼など、並外れた美しさを誇る宗教的建造物が見られます。敷地内にはまた、17世紀の皇帝の居城テレムノイ宮殿、19世紀以降の皇帝の居城クレムリン大宮殿を含む3つの宮殿があります。
クレムリンに隣接する赤の広場は、15世紀にイヴァン3世により建設されました。面積7万3,000平方メートルの広大な赤の広場には、ロシア正教美術の重要な建造物であり、主聖堂と8つの玉ねぎ型の屋根を持つ小聖堂が特徴的な聖ワシリイ大聖堂があります。これはロシア正教の最も美しい建造物のひとつに数えれれます。
国名 / エリア | ヨーロッパ / ロシア |
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登録年 | 1990 |
登録基準 | 文化遺産 (i) (ii) (iv) (vi) |
備考 | Kremlin and Red Square, Moscow(UNESCO) |