ヒルカニアの森林群

Hyrcanian Forests

ヒルカニアの森林群は、イランの北部、カスピ海南岸に沿って850㎞に及び連なる森におおわれた山塊を形成しており、多様な動植物の生命を支える独自に進化した生態系が評価され、2019年に世界遺産に登録されました。

この地域の広葉樹林は2500 万年から 5000 万年もの歴史を有すると言われています。その植物相の生物多様性は世界的にも顕著で、3200以上の維管束植物が記録されています。地理的に孤立しているため、多数の地域固有の植物種が生息しており、イランで知られている維管束植物の 44% は、国土のわずか 7% しか占めていないヒルカニア地域に見られます。

その生態系は、多くの鳥や哺乳類の個体群の生命を支えています。広葉樹の温帯林に典型的な 180 種の鳥類の他、威厳や力の象徴とされるペルシャヒョウや野生ヤギなどの絶滅危惧種を含む、 58 種の哺乳類がヒルカニア地方で記録されています。

国名 / エリア アジア / イラン
登録年 2019
登録基準 自然遺産 (ix)
備考 Hyrcanian Forests(UNESCO)

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です