メキシコ中部にある古都グアナフアトは、16世紀初頭にスペイン人によって建設され、18世紀には世界有数の銀の採掘中心地として繁栄しました。この歴史は、深さ600メートルの鉱坑「ボカ・デル・インフェルノ(地獄の口)」や地下道、狭い路地など独特の都市構造に表れています。
鉱山の繁栄で建てられたバロック様式やネオクラシック様式の建築群は、メキシコ中部の建築に大きな影響を与え、特にラ・バレンシアーナ教会とラ・コンパニーア教会は中南米を代表するバロック建築の傑作です。さらに、1810年に始まったメキシコ独立運動の重要な戦いの舞台でもあり、歴史的な意義も大きい場所です。こうした建築的・歴史的価値と独特の都市景観が評価され、「古都グアナフアトとその銀鉱群」として世界遺産に登録されました。
国名 / エリア | アメリカ大陸 / メキシコ |
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登録年 | 1988 |
登録基準 | 文化遺産 (i) (ii) (iv) (vi) |
備考 | Historic Town of Guanajuato and Adjacent Mines(UNESCO) |