「コルドバのイエズス会管区と5つのエスタンシアス」は、アルゼンチン中部に位置し、17~18世紀に築かれた宗教・社会・経済活動の遺構です。
コルドバ市のイエズス会管区には教会、神父の住居、大学、学校などがあり、郊外のエスタンシア(農業施設)には教会や先住民や奴隷の住居、農作業施設、水利設備などを備えた広大な牧畜地が整備されていました。この都市と農村を補完し合う構造は、イエズス会の教育・宣教活動を支える経済基盤を形成しており、それぞれが特化した生産活動を展開し、水利施設により結びついていた点が特筆されます。さらに、地元の資源と人材を活かし、イエズス会士、先住民、アフリカ系奴隷の知識と技術を融合させることで、地域に適応した建築・技術・芸術表現(マニエリスムやバロック様式)を生み出しました。
国名 / エリア | アメリカ大陸 / アルゼンチン |
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登録年 | 2000 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iv) |
備考 | ■関連サイト Jesuit Block and Estancias of Córdoba(UNESCO) |