ゴンバデ・カーブース

Gonbad-e Qābus

ゴンバデ・カーブースとは

ゴンバデ・カーブースはイランの北東部ゴレスターン州に立つ塔で、世界遺産に登録されています。塔の高さは53m、土台部分を含めると73mもあり、世界で最も高い「完全レンガ造り」の塔として知られています。ゴンバデ・カーブースは、ズィヤール朝の4代皇帝カーブース・ブン・ワシュムギールの命により、1006年に建設されました。

塔は無釉薬の煉瓦で造られ、直径17~15.5mとやや先細りの円筒状、土台部分が十角形、先端部分が円錐の屋根で構成されており、黄金比Φの近似値である比率1.618で建設されています。内部は空洞で、ムカルナスという装飾様式が見られます。
複雑な幾何学的構造の塔から、極めて高い芸術力と科学力であったことがわかります。

14~15世紀にモンゴル帝国の侵略を受けて破壊されましたが、ゴンバデ・カーブースは当時の繁栄を伝える唯一の建造物です。
ゴンバデ・カーブース2012年に世界文化遺産に登録されました。

ゴンバデ・カーブース
Photo by mitra mirshahidi, on Flickr

国名 / エリア アジア / イラン
登録年 2012
登録基準 文化遺産 (i) (v) (vi)
備考 ■関連サイト
Gonbad-e Qābus(UNESCO)

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