ベネズエラ西部に位置する「コロとその港」は、南アメリカのカリブ海沿岸におけるスペイン植民地初期から続く歴史的な都市で、1527年の設立当時の都市配置と景観が良好に保存されています。ベネズエラ総督領の初代首都であり、南米で初めて独立を果たしたラ・ベラ港を擁しています。
スペインのムデハル様式と先住民の伝統建築、そして17世紀後半以降に近隣のキュラソー島やアルバ島を経由して伝わったオランダ建築技術が融合した土造建築が特徴的です。建物にはバハレケ(泥、木材、竹を用いた工法)、アドベ(泥レンガ)、タピア(締固め土壁)などの伝統的な泥造建築技術が用いられており、これらは今日も社会的・気候的・環境的条件や地元資材に適応・改良され、唯一無二の土造建築の好例となっています。
国名 / エリア | アメリカ大陸 / ベネズエラ |
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登録年 | 1993 |
登録基準 | 文化遺産 (iv) (v) |
備考 | Coro and its Port(UNESCO) |