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コルドバ歴史地区の概要
コルドバ歴史地区は、スペイン首都のマドリードから電車で約2時間、スペイン南部のアンダルシア地方にあるコルドバ県の県都で、グアダルキビル川の川岸に位置しています。1984年に世界遺産登録、1994年に登録拡大され、街全体が世界遺産として登録されました。
コルドバは、古代ローマ・イスラム・キリスト・ユダヤの宗教と文化が入り混じり創りあげられた街で、その複雑な歴史から生まれた美しい景観が魅力です。
コルドバの歴史
コルドバの歴史は、古代ローマ帝国時代に始まり、756年にアブド・アッラフマーンによって後ウマイヤ王朝が築かれました。イスラム文化の中心として繁栄し、10世紀全盛期を迎えますが、イスラム教徒の分裂による内紛が頻発したことにより、1236年にフェルナンド3世らが率いるキリスト教徒のレコンキスタにより征服され、現在に至ります。
後ウマイヤ王朝時代に造られたモスク(メスキータ)は、のちにキリスト教の礼拝堂(カテドラル)として利用され、この建築は1984年に世界遺産に登録されました。
必見観光スポット
モスクと大聖堂が融合する幻想的空間「メスキータ」
メスキータは、756年にアブド・アッラフマーンが建国した後ウマイヤ王朝が、イスラム教の礼拝堂であるモスクとして785年に建設しました。しかし、フェルナンド3世らによるレコンキスタによって、キリスト教に征服されて以降、キリスト教の礼拝堂(カテドラル)として利用するために改築されました。これらの歴史的背景によりイスラム建築とキリスト教建築が融合する幻想的な空間が作り上げられました。
メスキータの特徴は「円柱の森」と呼ばれる赤レンガと石灰岩を交互に配置した2段重ねのアーチです。これはスペインのメリダにあるローマの水道橋を参考にして造られたとされています。
夜も必見!幻想的なローマ橋
古代ローマ時代に建設されたローマ橋は、グアダルキビル川に架けられた橋で、全長250mもの長さです。橋の南端には、カラオーラの塔があります。カラオーラ塔はイスラム時代の要塞であり、現在は博物館としてイスラム支配時代の資料を展示しています。
ローマ橋は夜になるとライトに照らされ、幻想的な雰囲気に包まれるので、昼とはまた違った顔が見られます。
白壁に咲く花の小道「旧ユダヤ人街」
レコンキスタ後の1492年にユダヤ教徒追放令によって追放されるまで、多くのユダヤ人が生活していた旧ユダヤ人街は、メスキータの北西に位置し世界遺産に登録されているフォトジェニックスポット。細い石畳の路地に白壁の家々が建ち並び、窓や壁に鉢植えの花が飾られていることから「花の小径」とも呼ばれており、歩くだけでも楽しめるスポットです。
国名 / エリア | スペイン / ヨーロッパ |
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登録年 | 1984年 / 拡張年 1994年 |
登録基準 | 文化遺産 (i) (ii) (iii) (iv) |
備考 | ■関連サイト Historic Centre of Cordoba(UNESCO) |