「国立歴史公園-シタデル、サン・スーシ、ラミエ」は、ハイチ北部、カパイシャン近郊に位置しています。この地に築かれた建造物群は、1804年に自由を勝ち取った黒人奴隷たちによって建設されたハイチ共和国最初の記念的建築であり、ハイチの歴史、黒人解放、独立の理念、そして自由の象徴として極めて重要な意味を持ちます。
若き共和国を防衛するため、標高970メートルの山頂に築かれたシタデルは、19世紀初頭の軍事工学の粋を集めた傑作とされています。サン・スーシ宮殿は、ヨーロッパの建築様式とアフリカ・カリブの文化要素が融合した建築で、1820年まで国王の主邸および行政機関として機能ました。ラミエの遺跡は、初期の独立国家における計画的な都市・軍事構造の一端を担う重要な構成要素とみなされています。
国名 / エリア | アメリカ大陸 / ハイチ |
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登録年 | 1982年 |
登録基準 | 文化遺産 (iv) (vi) |
備考 | National History Park – Citadel, Sans Souci, Ramiers(UNESCO) |