アルバニア南部ブトリントには、先史時代から人が住んでおり、最も古いもので紀元前 5 万年から紀元後 19 世紀まで居住の証拠が確認されています。
ブトリントは紀元前800年頃からギリシャの影響を受け、カオニアの部族が定住していました。紀元前44年にローマの植民地となり拡大し、その後紀元5世紀には司教区の中心地となり要塞化され、初期のキリスト教建築が建てられました。9世紀にビザンチン帝国の統治下に入り繁栄し、14世紀にアンジュー帝国、その後ヴェネツィア帝国の支配下に入りました。最後はオスマン帝国の支配を受けましたが、19世紀にこの地域に沼地ができたため、都市は放棄されました。そのためこの地はその後の開発を免れ、地中海の歴史の縮図を示す考古学と自然が組み合わさった非常に珍しい場所として、世界遺産に登録されました。