ブリッジタウン歴史地区とその要塞は、カリブ海の島国バルバドスの首都に位置し、17世紀以降イギリス大西洋貿易の重要な拠点として砂糖や奴隷の中継地となりました。イギリス植民地時代の都市計画や軍事施設が良好に保存されており、中でもカリブ最大級の英軍駐屯地であったガリソン(要塞)が目を引きます。
中世イギリス型の蛇行した街路はカリブ特有のクレオール建築の発展を促し、多様な民族や宗教が交わる場としてヨーロッパとアフリカ文化の融合による独自のクレオール文化が形成されました。約400年にわたり街路や建築が保たれ、18~19世紀の英軍要塞が完全に残ることから、英国植民地時代の貿易と防衛の歴史を今に伝えています。また、要塞の設計は後の英国植民地に影響を与え、商業と軍事の緊張関係が都市構造に色濃く反映されています。
国名 / エリア | アメリカ大陸 / バルバドス |
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登録年 | 2011 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iii) (iv) |
備考 | Historic Bridgetown and its Garrison(UNESCO) |