バサリ地方の文化的景観は、セネガル南東部、マリとギニア国境に近い丘陵地帯に広がっています。北部の平野と南部の切り立った山地という二つの異なる地形に、バサリ族、フラ族、ベディック族の各文化圏の人々が暮らし、周囲の自然環境と共生する独自の文化を築いてきました。
かつての村々は高所に集住して農地や平野を見渡す形で配置され、祭礼や儀式を通じて社会・精神文化を維持してきました。景観は、限られた資源の中で持続可能な農牧業や共同作業を通じて形成され、土地利用と社会規範、信仰が複雑に絡み合った独自の文化を示しています。また、聖なる地としての伝統や儀礼も景観に息づき、自然環境との調和の上に成り立つ生活様式の具体的な証左となっています。
| 国名 / エリア | アフリカ / セネガル |
|---|---|
| 登録年 | 2012 |
| 登録基準 | 文化遺産 (iii) (v) (vi) |
| 備考 | ■関連サイト Bassari Country: Bassari, Fula and Bedik Cultural Landscapes(UNESCO) |
