「テンブレーケ神父の水道橋水利施設」は、メキシコ中部に位置する、全長約48キロメートルに及ぶ16世紀の水利システムです。1555年から1572年にかけて、フランシスコ会の修道士フランシスコ・デ・テンブレケと先住民たちの協力によって建設されました。
水源地、主・副水路、配水槽、水道橋、貯水池などで構成され、中でもテペヤウアルコ渓谷に架かる水道橋は、最大高さ39.65メートル、中央アーチ33.84メートルという壮大な構造を誇ります。アドベ(泥レンガ)型枠を用いた革新的な建築技術に加え、ローマやアラブ・アンダルシアの水工技術とメソアメリカの建築様式や共同作業の伝統が融合した、多様な文化背景を反映した意匠が評価されています。
国名 / エリア | アメリカ大陸 / メキシコ |
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登録年 | 2015 |
登録基準 | 文化遺産 (i) (ii) (iv) |
備考 | Aqueduct of Padre Tembleque Hydraulic System(UNESCO) |