スペイン南部、アンダルシア地方の中心部に位置する「アンテケラのドルメン遺跡」は、メンガ、ヴィエラの巨石遺跡、エル・ロメラルの円形墳、2つの岩山から構成される先史時代の遺跡です。
ドルメンとは、先史時代につくられた巨大な石の墳墓のこと。アンテケラのドルメン遺跡の歴史は、紀元前3000年にまでさかのぼります。新石器時代から青銅器時代にかけ、この地に巨大な石のブロックを運んで造られました。互いに隣接するメンガとヴィエラのの遺跡は、いずれも約30の巨石から成り、総重量はメンガ遺跡だけでも約800トン超とも言われています。巨石が造り出した部屋や空間は、儀式や葬祭に使われたと考えられています。メンガは石室が岩山を向く位置に、ヴィエラは春分と秋分の時期だけ入口から朝陽で石室が照らされるよう位置付けられています。より歴史の浅いエル・ロメラルの円形墓を加え、アンテケラのドルメン遺跡は、その規模や建築の特徴から、ヨーロッパの先史時代の建造物として最も優れたものの一つに数えられています。
国名 / エリア | スペイン / ヨーロッパ |
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登録年 | 2016 |
登録基準 | 文化遺産 (i) (iii) (iv) |
備考 | Antequera Dolmens Site(UNESCO) |