河南登封の文化財“天地之中”

Historic Monuments of Dengfeng in “The Centre of Heaven and Earth”

「河南登封の文化財“天地之中”」は、中国河南省登封市に位置し、2010年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この地域は「天地之中(天地の中心)」と称され、古代中国の政治・宗教・学問の中心地として長い歴史を持ちます。登封は、歴代王朝の皇帝が天と地をつなぐ儀式を行った場所であり、中国伝統文化の精神的拠点とされてきました。

主な構成資産は、嵩山(すうざん)を中心にした歴史的建築群で、特に「少林寺」や「中岳廟」、「嵩陽書院」などが含まれます。少林寺は禅宗の発祥地として世界的に知られ、武術「少林拳」の聖地でもあります。中岳廟は古代の祭祀施設で、皇帝が天に祈りを捧げた重要な場です。また、嵩陽書院は中国最古級の書院の一つで、学問と教育の象徴とされています。

これらの文化財は、中国古代の天文学、宗教儀式、哲学、武術、教育の歴史が重層的に結びつき、**伝統的な「天人合一」の思想を体現しています。**その建築や配置は自然環境と調和し、精神的な意味合いが深く込められています。

河南登封の文化財“天地之中”は、中国古代文明の精神的・文化的中心地として、歴史的価値と宗教的意義を兼ね備えた世界的に重要な文化遺産であり、多くの学術研究と観光の対象となっています。

国名 / エリア アジア / 中華人民共和国
登録年 2010
登録基準 文化遺産 (iii) (vi)
備考 ■関連サイト
Historic Monuments of Dengfeng in “The Centre of Heaven and Earth”(UNESCO)

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