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概要
ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレとは、イタリアのシチリア島のピアッツァ・アルメリーナ近郊にある古代ローマの大富豪の別荘(ヴェッラ)です。ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレの建設が始まったのは、3~4世紀と推測されています。
敷地内には複数の建物があり、古代ローマ時代の豪華なモザイク画が各部屋の床に施されています。当時の人々の暮らしの様子を表現したモザイク画は、とても芸術的です。古代ローマ人のお金持ちの裕福な生活を垣間見ることができる、貴重な建物です。
数々の豪華なモザイク画が残る、古代ローマ人の別荘跡であるヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレは、1997年に世界文化遺産に登録されました。
特徴
ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレは、長い間土砂に埋もれていたのですが、19世紀に発掘調査が始まりました。保存状態がとても良く、60を超える部屋の床に、たいへん見事なモザイク画が美しいまま残っています。
石やタイル等を埋め込んで図柄を表現したものをモザイク画といい、モザイク画の装飾方法を施した床は古代ローマ時代のものが有名です。ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレは、まさにその時代のモザイク画が現存する、貴重な建造物なのです。
世界遺産登録の経緯
ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレの各部屋の床一面に施された綿密なモザイク画から、古代ローマ時代の当時の大富豪の暮らしぶりが伺えます。浴場施設、スポーツジム、食堂、寝室、子供部屋など、各部屋の用途に見合ったとても贅沢な数多くのモザイク画は、一見の価値があります。
長さ60m以上もある廊下は「大狩猟の廊下」といい、アフリカの狩猟の様子を表したモザイク画が施されています。
保存状態の良い素晴らしいモザイク画が現存することで、当時の情景に思いをはせることができる、そんな歴史的な価値のある建物であることから、ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレは1997年に世界文化遺産に登録されました。
みどころ
十人娘の間
ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレの有名な部屋のひとつである「十人娘の間」には、ビキニ少女のモザイク画が施されています。
ビキニ姿で、バレーボールや円盤投げなどのいろいろなスポーツを楽しむ少女達が表現されていて、当時の娯楽の様子を伺い知ることができます。
国名 / エリア | イタリア / ヨーロッパ |
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登録年 | 1997 |
登録基準 | 文化遺産 (i) (ii) (iii) |
備考 | ■関連サイト Villa Romana del Casale(UNESCO) |