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ラパ・ヌイ国立公園の概要
人の顔を模して石を彫ったモアイ像が数多く点在していることで有名なイースター島は、チリの海岸から約3700㎞離れた南太平洋に浮かぶ島です。そのイースター島の一部は、ラパ・ヌイ国立公園として登録されており、島の歴史を感じることが出来ます。たくさんのモアイ像に出会える貴重な場所であるラパ・ヌイ国立公園は、1995年に世界文化遺産として登録されました。
特徴
ラパ・ヌイ国立公園のあるイースター島は、周囲58㎞、総面積165㎢で、角に火山のある二等辺三角形の形をしている島です。イースター島という名は、復活祭であるイースターの日にこの島にたどり着いたオランダ人が付けたのですが、島民はラパ・ヌイと呼んでいます。パスクア島(イスラ・デ・パスクア)とも呼ばれます。
島の至る所に石で造られたモアイ像が点在し、独特の風景が広がっています。小さなものは1.13m、大きなものは21.60mで、約1000体ものモアイ像がいろいろな姿で島のあちこちに散らばっています。
モアイ像が立つ台座はアフと呼ばれ、昔の人々はアフの上にモアイ像を立てて、権力や霊力を象徴しました。アフはとても神聖な祭壇で、内陸に向けて置かれ、アフと向き合うように神官や権力者の家がありました。
ラノ・ララク火山はモアイ像を製造していた場所で、ここには全部で約400体ものモアイ像が点在しています。完成しているモアイ像はもちろん、切り出し途中で未完成のままの状態のものや、地中に埋まった状態のもの、正座した形のものなどがあります。
8体のモアイ像が立っていたアフ・バイフ、そして13体のモアイ像が立っていたアフ・アカハンガ、これらの場所のモアイ像は、1700年頃に始まったフリ・モアイと呼ばれるモアイ倒し戦争でうつ伏せに倒されました。フリ・モアイとは部族同士の戦いのことで、戦士達はモアイ像の目から出る不気味な霊力の存在を信じていて、モアイ像をうつ伏せに倒しました。
世界遺産登録の経緯
ラパ・ヌイ国立公園は、至る所に石で造られたモアイ像が点在しています。昔のままの状態のモアイ像が残っている箇所も多く、かつての島の様子を体感できます。
大自然と神秘的な遺跡が融合し、大変価値があることから、ラパ・ヌイ国立公園は、1995年に世界文化遺産として登録されました。
必見ポイント
アフ・トンガリキ
15体のモアイ像がきれいに横一列に並んでいます。モアイ像の間から太陽が昇る様子がとても素晴らしいこともあり、たくさんの人々が訪れます。
国名 / エリア | アメリカ大陸 / チリ |
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登録年 | 1995 |
登録基準 | 文化遺産 (i) (iii) (v) |
備考 | ■関連サイト Rapa Nui National Park(UNESCO) |