グレート・バリア・リーフ

Great Barrier Reef

グレート・バリア・リーフ

グレート・バリア・リーフの概要

グレート・バリア・リーフ
Photo by Francesco Ungaro, on Unsplash

グレート・バリア・リーフは、オーストラリア・クイーンズランド州北東の海岸沿いに存在する世界最大のサンゴ礁地帯。全長は約2,000kmに渡っており、面積は約348,000㎢です。そこには約2,500のサンゴ礁が連なり、大小900ほどの島々があります。多種多様な生物が存在する地球上で最も複雑な自然生態系を有していることなどから、1981年に世界自然遺産に登録されました。世界遺産でありながらダイビングや観光も楽しめる場所です。

グレート・バリア・リーフの面積は、日本全土の面積(378,000㎢)よりサッカーコート3面分ほど小さい大きさ。ここには約200万年前から成長を始めたと言われるテーブル珊瑚をはじめ、約400種類のサンゴ礁が生息しています。他にも1,500種類以上の魚類、約240種類の鳥類や絶滅の危惧に瀕しているジュゴンやウミガメ、30種類以上のクジラやイルカなどの生息地でもあります。

900ある島々のうち300の島は、サンゴのかけらなどが蓄積されて出来上がった島で「コーラル・ケイ(サンゴ島)」と呼ばれ、残り600の島は大陸由来で出来上がった島です。

グレート・バリア・リーフの歴史

グレート・バリア・リーフ
Photo by Chad Taylor, on Unsplash

グレート・バリア・リーフの誕生は、約1,800万年前だとされています。1768年にフランスの探検家ルイ・アントワーヌ・ド・ブーガンヴィルによって発見され、1770年にイギリスの海洋探検家ジェームス・クックらが初めて島に上陸。この時に上陸した島は、乗組員であったチャールズ・グリーンの名前を取って「グリーン島」と名付けられました。

この頃から調査が始まり、1802年にイギリスの航海者マシュー・フリンダーズがこの地域を「Australia」と命名し、より詳細な情報が世の中に知られるようになりました。1843年に初めてサンゴ礁に関する化学的な調査が行われ、20世紀に入ってから本格的な調査が開始されました。

1995年から行われたサンゴ礁の健康状態調査では、2017年までにサンゴ礁の規模と種類が50%以下にまで減少していることが明らかとなり、サンゴ礁全体の約2/3に白化(はっか)が見られ、死滅していることが分かりました。これは水温の上昇や水質汚染、オニヒトデの大量発生などの環境問題が原因であり、現在はオーストラリア政府とクイーンズランド州政府が環境問題の改善に取り組んでいます。

見どころ

緑の宝石と呼ばれるグリーン島

グレート・バリア・リーフ
Photo by Jodi Nelson, on Unsplash

グレート・バリア・リーフにある数々の島の中で、最も人気の高い島がこのグリーン島です。約6,000年前に天然のサンゴよって作られた島で、国立公園にも指定されています。ケアンズから27kmの沖合に浮かぶ島で、アクセスも良く、高速船で片道45分の場所に位置していることから、日帰りで観光することも出来ます。島の外周は1.6kmと小さく、徒歩40分ほどで一周することが可能です。

数ある島の中で、このグリーン島のみ熱帯雨林の植物が生い茂っています。ダイビングやシュノーケルなどのマリノスポーツはもちろん、島の散策も楽しめます。日本語で書かれている「島内自由散策ガイド」があるので、それを見ながら散策してみるものおすすめです。

恋のパワースポット「ハートリーフ」

グレート・バリア・リーフ
グレート・バリア・リーフのハートリーフ

ハートリーフとは、ハミルトン島の近くの海に浮かぶハートの形をしたサンゴ礁。「カップルで見ると必ず幸せになれる」との伝説があり、世界中のカップルが訪れると言う人気のパワースポットです。残念ながら近寄ることはできないので、遊覧飛行ツアーで空からハートリーフを見てみてください。


国名 / エリア オセアニア / オーストラリア
登録年 1981年
登録基準 自然遺産 (vii) (viii) (ix) (x)
備考 ■関連サイト
Great Barrier Reef(UNESCO)

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