カルハットの都市遺跡は、オマーン東部スールの北約20キロメートル、オマーン海に面した海岸沿いに位置します。
11世紀から16世紀にかけてホルムズ王国の支配下で繁栄し、インド洋やペルシア湾を結ぶ交易拠点として、インドや東南アジア、アラビア半島をつなぐ重要な役割を果たしました。ナツメヤシ、アラビア馬、香料、真珠などの交易品が扱われ、異文化の商人が集う国際都市として発展しました。ポルトガル軍の攻撃を受けて16世紀に放棄されましたが、現在も都市遺構が良好に残り、当時の建築様式や都市計画を今に伝えています。カラットはホルムズ王国の政治的・商業的中心としての歴史を示し、文化交流と交易によって栄えた中世港湾都市の貴重な証証です。
国名 / エリア | アジア / オマーン |
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登録年 | 2018 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iii) |
備考 | ■関連サイト Ancient City of Qalhat(UNESCO) |