ウルグアイ西部に位置するフライ・ベントスの産業景観は、ウルグアイ川沿いに位置する19世紀から20世紀にかけての食肉加工工場跡です。1865年にリービッヒ社が肉エキスやコンビーフの輸出を開始し、1924年からはアングロ社が冷凍肉を生産・輸出しました。
ドイツの技術とイギリスの資本が結びつき、ここで生産された食品は、ヨーロッパ市場や二度の世界大戦の軍隊に供給されました。構内には、冷蔵施設、港湾設備、労働者住宅、緑地などが整備され、55カ国以上からの移民労働者が働き、独自の多文化社会が築かれました。この産業遺産は、技術革新と人の移動による文化的・経済的交流を示す証拠であり、20世紀初頭の産業発展を代表する例です。
国名 / エリア | アメリカ大陸 / ウルグアイ |
---|---|
登録年 | 2015 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iv) |
備考 | Fray Bentos Industrial Landscape(UNESCO) |