ドイツ中部ヘッセン州カッセルにあるヴェルヘルムスヘーエ城公園。17世紀末にヘッセン=カッセン方伯のカール伯により、当初はバロック庭園として造園が開始されましたが、18世紀から19世紀に一部がイギリス式の風景庭園に造り替えられました。ヨーロッパ絶対主義時代の象徴として、今日まで残されています。
1767年に建設された高さ 50メートルの大噴水をはじめ、渓流や滝など、他に類を見ない規模の水の造形が特徴的です。高さ11.5メートルの巨大なヘラクレス像は、カッセルの街を見下ろすシンボル的存在で、技術的にも芸術的にも近世で最も洗練された像と考えられています。像の足元から延びる人工の滝は、ヴェルヘルムスヘーエ城とカッセルの街へと続きます。こうした造形は、自然に対する人間の支配力を見事に表しています。
国名 / エリア | ドイツ / ヨーロッパ |
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登録年 | 2013 |
登録基準 | 文化遺産 (iii) (iv) |
備考 | Bergpark Wilhelmshöhe(UNESCO) |