スロバキア中部の山腹に位置するヴルコリニェツは、中世の中央ヨーロッパの伝統的な作りの45戸の住居か非常に状態良く残る集落です。
この集落の起源は10世紀にさかのぼりますが、現存する建物のほとんどは19世紀ごろのものです。木製のログハウスに馬小屋、納屋、はなれが並ぶ特徴的なつくりの住居に加え、18世紀の木製の鐘楼や19世紀の教会も見られます。集落の中心には運河が流れ、周囲を囲む狭い帯状の畑と牧草地の景観とバランスよく調和しています。自然と人間との相互作用を生み出してきた顕著な例であり、その保存状態の良さも評価され、世界遺産に登録されました。