ウム・エル-ラサス(キャストロ・メファ)は、ヨルダン中部、マダバの半乾燥草原の端に位置する考古学的遺跡。
ローマ軍の駐屯地として始まり、5世紀から町へと成長しました。西暦 3世紀末から9世紀にかけて建てられた集落や教会の遺跡で構成され、要塞化されたローマ軍の駐留地のほかビザンツ帝国、初期イスラム時代の教会も含まれます。特に注目に値するのは聖シュテファン教会の床に見られるこの地域の町を表現したモザイクです。その芸術性と技術の高さは人間の創造性が生み出した傑作と評されています。
またこの場所は、この地域でよく知られている高い塔に登り苦行を行う修道士の存在を伝える希少な遺跡です。教会中庭の中央に建てられた高さ14メートルの石造りの塔の遺跡から、その最上部で暮らした修道士の生活様式をうかがい知ることができます。遺跡や残された碑文は、7~8世紀のイスラム時代にもキリスト教が許容され続けた証拠を示しています。
国名 / エリア | アジア / ヨルダン |
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登録年 | 2004 |
登録基準 | 文化遺産 (i) (iv) (vi) |
備考 | Um er-Rasas (Kastrom Mefa'a)(UNESCO) |