カザフスタンの南東にある天山山脈の西端、乾燥したチュリ山岳地帯に位置するタムガリ峡谷。ここには紀元前14世紀から20世紀初頭までに描かれた約5,000の岩絵が残されています。「タムガリの考古学的景観」として、2004年に世界遺産に登録されました。
48の異なる岩絵群が見られ、そのうち最も重要な5つに約3,000 点が集中しています。岩絵は石や金属の道具を使って岩面が彫られたもので、太陽の神々、人間やさまざまな動物などが描かれています。また、彫刻とともに祭壇や、集落や埋葬地の跡も見られます。
「タムガリの考古学的景観」は、青銅器時代から近代までの中央アジアの大草原の遊牧民の生活、社会組織、儀式の様子や信仰について、今に伝える証拠となっています。
国名 / エリア | アジア / カザフスタン |
---|---|
登録年 | 2004 |
登録基準 | 文化遺産 (iii) |
備考 | Petroglyphs of the Archaeological Landscape of Tanbaly(UNESCO) |