インド西部の港湾都市ムンバイは、イギリス植民地時代の19世紀と20世紀の2度の計画的な都市開発で姿を変えました。この開発で生まれた建築群が「ムンバイのヴィクトリア朝様式とアール・デコの遺産群」として、2018年に世界遺産に登録されました。
まず1880年代にヴィクトリアン・ゴシック様式の公共建造物群が、続いて20世紀初頭、アール・デコ様式の住宅、商業施設、娯楽施設群が建てられました。
これらヴィクトリア朝様式とアール・デコの建造物は、欧州とインドの価値観の交流を示しており、ゴシック・リヴァイヴァル建築にバルコニーやベランダを取り入れ地域の気候に適応したインド・ゴシック様式が生まれました。また、2世紀に渡る建築・都市開発の記録として、各時代の建築様式、建設資材や技術の進歩、都市計画の哲学、歴史の推移の段階を後世に伝えています。
国名 / エリア | アジア / インド |
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登録年 | 2018 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iv) |
備考 | Victorian Gothic and Art Deco Ensembles of Mumbai(UNESCO) |