ヴァルカモニカの岩絵群は、イタリア北部のアルプスの山麓、カモニカ渓谷(ヴァルカモニカ)一帯約70kmにみられる壁画群です。渓谷の岩々の約2400箇所に、総14万点の壁画が1929年に発見されました。岩石に描かれている絵柄には、農耕や狩猟、戦争の場面、宗教儀式などを今に伝えています。最も古いものは旧石器時代の紀元前8000年よりも前にさかのぼる。
この地の住民により8000年間にわたり描かれ続けましたが、紀元前1世紀のローマ帝国の侵略を期に描かれなくなったとされています。1979年にイタリア初の世界遺産として登録されました。