インドネシアのスマトラ熱帯雨林遺産は、グヌン・ルセル、ケリンチ・セブラ、ブキット・バリサン・セラタンの3つの国立公園にまたがる、総面積250万ヘクタール超の東南アジアで最大の保護地域の一つです。
この地は種の数と独自性の両面で卓越した生物多様性を誇り、2004年に世界遺産に登録されました。17の固有種を含む約1万種の植物が生息していると推定されています。動物の多様性も素晴らしく、哺乳類は200種超、鳥類は約580種超(うち465種が定住)で、21種が固有種となっています。絶滅危惧種のスマトラオランウータンのほか、スマトラトラ、サイ、ゾウ、マレーグマなどの重要な種が生息しています。
3つの国立公園はすべて「スマトラのアンデス」と称されるブキット・バリサン山脈の主脈に位置しており、その素晴らしい景観も世界遺産の登録理由のひとつとなっています。また、スマトラ島の森林は減少がいちじるしく、残された世界遺産の森林地帯は生物多様性の保全ならびに将来の種の進化の過程にとって極めて重要です。
国名 / エリア | アジア / インドネシア |
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登録年 | 2004 |
登録基準 | 自然遺産 (vii) (ix) (x) |
備考 | Tropical Rainforest Heritage of Sumatra(UNESCO) |