サンガニブ海洋国立公園とドングナブ湾-ムカクル島海洋国立公園

Sanganeb Marine National Park and Dungonab Bay – Mukkawar Island Marine National Park

ソフトコーラル

「サンガニブ海洋国立公園とドングナブ湾-ムカクル島海洋国立公園」は、スーダン東部の紅海沿岸に位置する海洋保護区で、2016年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。この遺産は、サンガニブ環礁ドングナブ湾・ムカクル島周辺の海域の二つの主要地域で構成され、どちらも独特の海洋生態系と自然景観を保持しています。

サンガニブ環礁は、紅海において唯一の環礁構造を有する孤立した海域で、階層的なサンゴ礁構造や深海と浅海が混在する環境が特徴です。一方、ドングナブ湾とムカクル島周辺は、サンゴ礁、マングローブ林、海草藻場、干潟、小島群など、多様な沿岸・海洋生態系が複合して存在し、豊かな生物多様性を育んでいます。

この地域には魚類300種以上、サンゴ260種以上が確認されており、絶滅危惧種の**ジュゴン(海牛)**やマンタ、ウミガメ、サメなど、多くの海洋生物の重要な生息地となっています。また、世界でも最北の熱帯サンゴ礁のひとつとして、地球規模で貴重な生態系の研究対象ともなっています。

保護管理の面では、観光や漁業による環境への影響が課題ですが、スーダン政府は海洋公園として法的保護を行い、持続可能な利用を目指しています。訪問者はシュノーケリングやダイビングを通じて、透明度の高い海中景観や色彩豊かなサンゴ礁、さまざまな海洋生物との出会いを体験できます。

総じて、「サンガニブ海洋国立公園とドングナブ湾-ムカクル島海洋国立公園」は、希少な海洋環境と生物多様性を守る自然の聖域であり、地球規模で価値の高い海洋遺産として評価されています。

国名 / エリア アフリカ / スーダン
登録年 2016年
登録基準 自然遺産 (vii) (ix) (x)
備考 ■関連サイト
Sanganeb Marine National Park and Dungonab Bay – Mukkawar Island Marine National Park(UNESCO)

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