聖カトリーナ修道院地域

Saint Catherine Area

聖カトリーナ修道院地域

世界遺産「聖カトリーナ修道院地域」は、エジプト南部のシナイ半島に位置し、キリスト教とイスラム教の重要な聖地として知られています。この地域の中心である聖カトリーナ修道院は、6世紀に東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世によって建設されました。修道院は、キリスト教最古の修道院の一つとして現存し、世界で最も古い活動を続ける修道院の一つです

修道院は、モーセが神から十戒を授かったとされるシナイ山のふもとに位置し、聖書にゆかりのある場所として多くの巡礼者を惹きつけています。建築物はビザンツ様式の影響を受けており、壁画やモザイクが豊富に残るほか、古代の写本や聖遺物の収蔵も有名です。特に、世界最古のギリシャ語聖書写本や、多数のキリスト教文献が保存されており、歴史的・宗教的価値が非常に高いです。

また、周辺の自然環境も重要で、乾燥した砂漠の中に位置するこの地域は、固有の動植物が生息し、文化遺産と自然遺産が融合した独特の景観を持っています。これらの理由から、1985年にユネスコの世界遺産に登録されました。聖カトリーナ修道院地域は、宗教的信仰と歴史、自然環境が調和した世界的に重要な遺産として評価されています。

国名 / エリア アフリカ / エジプト
登録年 2002
登録基準 文化遺産 (i) (iii) (iv) (vi)
備考 ■関連サイト
Saint Catherine Area(UNESCO)

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