聖地カラル‐スーぺは、ペルー中西部のスぺ渓谷に位置する古代都市で、アメリカ大陸における最古級の文明の発展を示しています。後期先古典期の紀元前約3,000年頃に成立したこの都市は、完全に整備された社会政治国家として、精緻な都市計画と複雑な建築で際立っています。
特徴的な土壇や内部がくぼんだ円形広場、建物の配置は都市の統合性と権力の象徴であり、周辺集落やペルー沿岸地域に大きな影響を与えました。また、結び縄キープの記録装置としても早期活用も注目されます。これらの要素は、都市設計や建築構造、空間利用における高度な知識を示す顕著な事例であり、初期文明の形成過程を理解するうえで極めて重要な遺跡です。
国名 / エリア | アメリカ大陸 / ペルー |
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登録年 | 2009 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iii) (iv) |
備考 | ■関連サイト Sacred City of Caral-Supe(UNESCO) |