東エーゲ海に浮かぶギリシャのサモス島は、先史時代から中世に至るまで、政治と文化の発展の最も重要な中心地のひとつでした。紀元前10世紀にギリシャ本土のイオニア人が移住して以降、紀元前6世紀までに、サモス島は地中海東部の主要航海国となりました。
紀元前6世紀に歴史を遡るトンネル水道を備えた古代の要塞港ピュタゴリオンの遺跡と、紀元前8世紀に建設されたヘラ神殿が世界遺産に登録されています。ヘラ神殿は1,000年に渡り造営が繰り返され、各段階における建築様式と構造の革新が見られます。ギリシャ世界全体の寺院や公共建築の設計に大きな影響を与え、古典建築を理解する上で不可欠な存在です。
国名 / エリア | ギリシャ / ヨーロッパ |
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登録年 | 1992 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iii) |
備考 | Pythagoreion and Heraion of Samos(UNESCO) |