パラマリボ市街歴史地区

Historic Inner City of Paramaribo

パラマリボ市街歴史地区は、スリナムの首都に位置する17〜18世紀の旧オランダ植民都市です。木造を主体とした建築群は、オランダおよびヨーロッパの建築様式に、クレオール文化や北米の影響が融合し、多文化的で独自性のある都市景観を形づくっています。

都市は1667年に築かれたゼーラント要塞を中心に、碁盤目状に整備されました。主要な通りは、貝殻の堆積による自然排水性の高い地盤の上に築かれ、実用性と環境への適応が両立されています。18世紀末には、オランダの高度な土木技術と都市計画により、市街地は北方の湿地帯へと拡張されました。パームの庭園、大統領官邸、財務省庁舎、ネオクラシカル様式の教会、木造のカトリック大聖堂など、多様な建築が歴史的景観を彩っています。パラマリボは、ヨーロッパと南米先住文化との融合による独自の建築表現と、植民地時代の文化的交流を伝える好例です。

国名 / エリア アメリカ大陸 / スリナム
登録年 2002
登録基準 文化遺産 (ii) (iv)
備考 ■関連サイト
Historic Inner City of Paramaribo(UNESCO)

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