ミール地方の城と関連建物群

Mir Castle Complex

ミール地方の城と関連建物群

概要

ミール城の建造物群は旧ソ連から独立した、ベラルーシ共和国の西部のミール村の周りに建っています。1938年最後の主ニコライ・ミール公が逝去してからは、国の管轄する文化財となりました。現在は博物館としても利用されています。

ミール城の建造物群は様々な時代の建築様式や数々の戦火を潜り抜け、今にその姿を残す歴史的遺産として、2000年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。

支配と戦火を逃れたベラルーシ共和国

ベラルーシ共和国

9世紀頃にできたポロツク公国と呼ばれる国がベラルーシの始まりとされています。そこからベラルーシはモンゴルやリトアニア大公国配下に置かれ、その後はポーランド、ソ連と数々国の支配下に置かれました。

ベラルーシは長い間他国からの支配下に置かれる歴史を歩んできました。

18世紀頃に起きたナポレオン戦争の際には、ベラルーシはモスクワ遠征のための、通過点となり、大きな損害を受けました。その後の第二次世界大戦での被害も計り知れず、数多くの戦火での損害と戦争での人口減少などの危機を乗り越え、ソ連崩壊に伴い1991年に独立を果たしました。

見どころ

ミール城の建造物群はベラルーシ共和国が他国の支配を受け続けてきた過去や、数多くの戦争をくぐり抜けてきた歴史を今に残す貴重な文化遺産です。

ミール城

ミール地方の城と関連建物群

ミール城は15世紀末に当時の地元有力者であった、ユーリー・イリイニチ公によって建てたれました。

建設当初はルネサンス様式で建てられていましたが、宮殿と東棟が完成した後突然建設が中断、その後17世紀に残りをゴシック様式で建設しました。1つの城でありながら城内の建築様式が異なる珍しい建物です。

17~18世紀の戦争で破壊され、その後再建されましたが、第二次世界大戦でも大きな被害を受けました。現在、目にする事ができるミール城は19世紀に再建されたものになります。

博物館

ミール城内には博物館があり、城の歴史を感じられるだけではなく、内装にもその趣を感じることができます。 内部には戦火で破壊されていない建設当初のままの姿を残したミール城の一部も見ることができます。

建設から現在まで城の主は、ベラルーシ人だけではなく様々な人種の人が入れ替わり、多種多様な文化や歴史を感じる事ができる物が多く展示されています。

宿泊施設

城内は博物館以外にも、宿泊施設が存在しています。ミール村周辺には観光地が他にほとんどないので、ミール城周辺をゆっくり観光地し、この宿泊施設を利用するのもおすすめです。世界遺産内に宿泊できる珍しいスポットでもあります。


国名 / エリア ベラルーシ共和国 / ヨーロッパ
登録年 2000年
登録基準 (ii) (iv)
備考 文化遺産

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