「コパンのマヤ遺跡」は、ホンジュラス西部のコパン渓谷に位置し、古代マヤ文明の古典期(紀元250~900年頃)に繁栄した重要な都市遺跡です。427年にヤシュ・クク・モ王朝が始まり、16代にわたって続いたこの王朝は、政治・宗教・文化の中心地としてコパンを発展させました。
遺跡には神殿、広場、球技場など多くの建造物が残り、特に約2200個のマヤ文字が刻まれた「神聖文字の階段」は、マヤ地域で最も長い碑文であり、王朝の歴史や宗教、政治体制を詳細に伝える貴重な資料です。これらの碑文はマヤ文明の高度な暦法や天文学の知識も示しており、古代社会の複雑な構造を理解する上で重要です。彫刻や建築の精巧さはマヤ文明の創造性と技術力を示し、遺跡全体が当時の王権の威厳や文化の豊かさを物語っています。
国名 / エリア | アメリカ大陸 / ホンジュラス |
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登録年 | 1980 |
登録基準 | 文化遺産 (iv) (vi) |
備考 | Maya Site of Copan(UNESCO) |