レプティス・マグナの考古遺跡

Archaeological Site of Leptis Magna

リビアの首都トリポリから東へ約130kmの地点に位置する「レプティス・マグナの考古遺跡」は、地中海に面した古代ローマ時代の重要な都市遺跡です。この都市は紀元前2世紀に共和制ローマに組み込まれ、商業、政治、文化交流の重要な役割を果たしました。ギリシャ・ローマ、オリエント、北アフリカの文化が融合した独特の建築様式が見られます。

レプティス出身でアフリカ初のローマ皇帝となったセプティミウス・セウェルス皇帝の統治下で、2世紀初めに都市は最盛期を迎えました。この時期の都市設計や社会構造を示す重要な遺構が数多く残っており、皇帝の名がついた「セプティミウス・セウェルスの凱旋門」、約1万6000人を収容可能なローマ式野外劇場、大浴場、神殿などがその代表例です。交易の衰退と共にレプティス・マグナは次第に衰退し、約1200年間砂に埋もれていたため、発見された遺構が非常に良好な状態で保存されています。

国名 / エリア アフリカ / リビア
登録年 1982
登録基準 文化遺産 (i) (ii) (iii)
備考 Archaeological Site of Leptis Magna(UNESCO)

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