ケーンクラチャン森林保護区

ケーンクラチャン森林保護区は、タイ西部、ミャンマーとの国境を成すテナセリム山地のタイ側に位置します。ここはヒマラヤ、インドシナ、スマトラの動植物域が交差する地域で、それゆえ各生態系に帰属するするさまざまな動植物が見られます。

多くの固有種に加え、世界的に絶滅の危機に瀕している植物および野生生物種が生息しています。絶滅が危惧されるシャムワニ、アジアゾウ、アジアゾウガメのほか、トラ、スナドリネコやヒョウなど、ネコ科の動物が多く確認されているのが特徴です。卓越した生物多様性が評価され、2021年に世界遺産に登録されました。