「ホイサラ朝の宗教建造物群」は、インド南部カルナータカ州にあるベールール、ドーラサムドラ(現ハレービードゥ)、ソーマナータプラの3つの寺院により構成される、12〜13世紀に建立されたホイサラ王国を代表する宗教建築群です。
これらの寺院は、星形の本殿や複層の装飾帯、神話や叙事詩を主題とする精緻な彫刻、そして外壁全体を覆う石彫装飾などを特徴とし、南インドの他の王朝とは異なる独自の様式を確立しました。建築家や職人たちは他地域の寺院様式を取り入れつつ独自の工夫を重ね、ホイサラ文化の芸術的洗練と創造力を体現しました。作り手の署名が残る点も特異で、当時の芸術家の高い地位を示しています。これらの寺院群は、ヒンドゥー寺院建築の発展過程における重要な段階を示す優れた証拠であり、インド宗教建築の多様性と創造的成熟を伝える文化的遺産として高く評価されています。
国名 / エリア | アジア / インド |
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登録年 | 2024 |
登録基準 | 文化遺産 (i) (ii) (iv) |
備考 | ■関連サイト Sacred Ensembles of the Hoysalas(UNESCO) |