八萬大蔵経の納められた伽倻山海印寺

Haeinsa Temple Janggyeong Panjeon, the Depositories for the Tripitaka Koreana Woodblocks

伽倻山海印寺(かやさん へいんじ)は、韓国の慶尚南道に位置する仏教寺院で、世界遺産に登録されています。この寺院は特に、「八萬大蔵経(パルマンテジャングョン)」という、世界最大級の木版印刷された仏典を納めていることで知られています。

八萬大蔵経は、13世紀の高麗時代に制作された約8万枚の木版で、仏教経典を含む膨大な量の経文が彫刻されています。これらの木版は、精巧かつ保存状態が非常に良く、当時の高度な印刷技術と仏教文化の繁栄を示す貴重な証拠です。

海印寺自体は、美しい山間に位置し、伝統的な韓国の仏教建築がよく保存されていることで有名です。伽倻山の自然環境と調和した寺院群は、静謐な宗教空間として多くの巡礼者や観光客を惹きつけています。

この遺産は、仏教の教えを後世に伝えるための文化的価値が極めて高く、世界中の学術研究や宗教的活動において重要な役割を果たしています。また、木版大蔵経はユネスコの世界記憶遺産にも登録されており、伽倻山海印寺はその保管場所としての役割も担っています。

伽倻山海印寺は、東アジアにおける仏教文化と印刷技術の歴史を象徴する遺産であり、その保存と継承は世界的に評価されています。

国名 / エリア アジア / 大韓民国
登録年 1995
登録基準 文化遺産 (iv) (vi)
備考 ■関連サイト
Haeinsa Temple Janggyeong Panjeon, the Depositories for the Tripitaka Koreana Woodblocks(UNESCO)

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