グラン・バッサム歴史都市は、コートジボワール南東部の大西洋岸に位置し、19世紀末から20世紀初頭に築かれた植民都市です。商業、行政、欧州人居住区、アフリカ人居住区を明確に分けた都市計画を備え、気候に適応した機能的で簡素な植民地建築が残ります。また、伝統的住居を受け継ぐンジマ村を内包し、植民地支配と在来地域社会の関係を今に伝えています。
かつて国の最初の植民地首都であり、主要な港湾・経済・司法の中心地として発展した経緯から、多様な民族が共存・衝突しながら形成した社会的・文化的歴史を示しています。また、専門化された区画構成や、植生を取り込んだ都市景観は、合理的な植民地都市計画の優れた例として価値を持っています。
| 国名 / エリア | アフリカ / コートジボワール |
|---|---|
| 登録年 | 2012 |
| 登録基準 | 文化遺産 (iii) (iv) |
| 備考 | ■関連サイト Historic Town of Grand-Bassam(UNESCO) |
