古都ダマスクス

Ancient City of Damascus

世界遺産「古都ダマスクス」は、シリアの首都ダマスカスにある世界最古の都市の一つであり、数千年にわたって人々が連続的に居住してきた歴史を持つ都市遺産です。その起源は少なくとも紀元前3千年紀にさかのぼり、古代アラム人、ローマ帝国、ビザンツ帝国、イスラム王朝(ウマイヤ朝など)など、多くの文明と宗教の影響を受けて発展しました。特に7世紀にイスラム最初の大帝国であるウマイヤ朝の首都となり、イスラム文化・建築の中心地として栄えました。

旧市街には、世界最古のモスクの一つとされる「ウマイヤド・モスク」をはじめ、古代ローマ時代の城門「バブ・シャルキ」、キリスト教・ユダヤ教・イスラム教の宗教施設、スーク(市場)、邸宅、噴水庭園などが密集し、歴史的景観が色濃く残されています。その都市構造は、ローマ時代の街路網とイスラム時代の建築が融合した独自の都市美を形成しています。

ダマスクスは、宗教的寛容と文化交流の場としても重要な役割を果たしてきました。その歴史的・文化的価値から、1979年にユネスコ世界遺産に登録されました。


国名 / エリア アジア / シリア
登録年 1979年
登録基準 文化遺産 (i) (ii) (iii) (iv) (vi)
備考 ■関連サイト
Ancient City of Damascus(UNESCO)

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