シエンフエゴスの都市歴史地区は、キューバ中南部のカリブ海沿岸、ハバナの南東約250kmに位置します。1819年に築かれた都市の中心部は25の街区からなり、スペイン啓蒙主義に影響を受けた幾何学的なグリッド型都市計画に基づいて設計されました。光と通風を重視した、衛生的な近代都市のモデルとされています。当時はスペイン領でしたが、入植者の多くはフランス領出身で、街は機能性と美観が融合した独自の景観を持つようになりました。
シエンフエゴスは、19世紀以降のラテンアメリカにおける近代都市計画の理念を体現した初期の優れた建築群の例と評価されています。20世紀初頭の建築は折衷的な様式を取り入れつつも、寸法や素材、様式の一貫性を保ち、街並みの調和が維持されました。格子や手すり、フェンスなどには、精緻な鍛鉄・鋳鉄の金属細工が見られます。
国名 / エリア | アメリカ大陸 / キューバ |
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登録年 | 2005 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iv) |
備考 | Urban Historic Centre of Cienfuegos(UNESCO) |